こんにちは、おさらです。
大学3年生の時に独学でTOEIC800点を取得し、小学校と中学校で400人以上の子どもたちに英語を教えてきました。現在は、英語学習や教育関係について発信しております!
本の紹介
今回読んだ本はこちらです。
13年間会社員として勤務してきたすずひら氏の「会社を辞めて生き方を変えることにした:惰性で生きてきた僕が、一度きりの人生の生き方を変えるまでの話」です。
この本は、生活をするための仕事に生活を支配されてしまったサラリーマンが、自分らしく納得して生きていくための行動を描いた自叙伝です。
ストレス社会の中での葛藤や悩みがリアルに描かれており、一度きりの人生を納得して生きていく上で、自分にとって大事にしたいことを考えさせられる1冊です。
共感する内容が多くて、夢中になって読み進めちゃったよ!
読み終わった後、続編はないのか、、、
つい調べてしまったよ笑
この本を手に取ったきっかけ
中学校教員として正式採用された1年目。
講師として働いていた時と比べて、比にならないほどの業務量と多忙感で学校へ行けなくなり、適応障害と診断されました。
休職期間中「これからどのように生きていくか」について考えていた時に、タイトルとkindleunlimited のかなりの評価の高さ(★4.4/5:383個)に惹かれて、この本を手に取りました。
心惹かれた引用パートと感想
「稼いで、消費してを繰り返す」こんなに生きるのって難しかったっけ?
もはや「稼ぐこと」と「消費すること」それ自体が目的であり、その循環をすることが現代人の正しい生活様式みたいな風潮もある。でも、人間の幸福ってそういうことではないのではと思える。(p.112)
現代社会はモノが溢れています。自分軸を持って、自分なりの生きる意味を見出していないと、「稼いで、消費する」の繰り返しになってしまいます。
仕事で忙しく、時間がない時に、生きる意味を見失いやすくなります。自分が自由に使える時間が短いと、ただぼーっとしていたり、余裕を持って会話をすることができなり、最低限生きるための循環を回すことで精一杯になるのです。
だからと言って休みにハメを外して楽しみすぎても、翌日からの仕事のキツさで余計に苦しくなったり。
休職期間中、お金の心配はつきまといましたが、何もせずに自分が過ごしたいように過ごせたことは非常に幸福を感じました。私の場合、最低限の住処と、食事と、生活費と、そして大事な友人や家族の有り難さを痛感しました。
身の丈にあった暮らしを見つけること(自分にとってそれは、自分の意思で動ける時間が多いこと)で幸福を感じる回数が増え、結果、今を幸せに生きることができています。
仕事で手を抜きつつも60点維持なんて無理
そして仕事の難易度と量が休職前の状態に戻ると、60点で処理していくスタンスはあっという間に崩壊した。手を抜きつつも60点は維持するなんて器用なことは、僕にはできなかったからだ。
…
60点を取ろうとすると見落としをして50点となり、リカバリーに追われて逆に仕事が大変になりかねない。そのリスクが高いことを、経験からくる勘で分かってしまった。(p.122)
教員1年目の時、まさに同じ経験をしていました。
私の場合は、「60点クオリティなら、あと1つ業務をこなせそう」という考えから、更に2つ3つとこなすうちに、それぞれの仕事で抜け漏れが見つかり、パンクしながら働いていました笑
膨大な業務を遂行しなければならない時、せめて心構えの最初の段階を小さくして、仕事に着手するまでのスピードを短くするための言葉、それが「仕事は60点クオリティで、はなまる」だと思います。
自分の命の操縦者は、自分だけ
「母から貰った一度きりの命なのだから、いつ死んでも悔いがないように、自分なりに精一杯生きよう」(p.154)
この言葉を見つけた時の自分は、「母から貰った一度きりの命」を大切にできていませんでした。
なぜなら、私が適応障害と診断されてからの2〜3週間は、自分が生きているのか死んでいるのかよく分からない程に弱っていたからです。
本当に明日死んでしまうかもしれない。
また適応障害になって心を失ってしまうかもしれない。
だったら、どれだけ小さい決断でもいいから、自分で納得できる選択を選び、後悔なく生きたいと思うことができました。
たった一度きりの命を、いつ死んでも悔いがないように大切に扱っていくということは、自分自身が納得のいく選択をすることを続けていくということですね。
将来の安定をとるか、今の自分の欲求に従うか
なぜ、今の僕が、存在するかも不明な将来の僕のために我慢して生きなければならないのか。まず大前提としてそこが納得できない。今の自分が納得できる生き方をする。それだけの話ではないのか?将来のことなんて、将来が今になったときに、やっぱり今の自分が納得できる生き方をすればいいのではないか?その連続でやっていくしかないのではないか?(p.156)
このパート、非常に共感しました。
今の自分が納得できる選択の繰り返しが、納得できる生き方につながる。
将来の自分が少しでも楽に生活できるように、今のうちに頑張って働くことは辛いことも多いです。結局、将来の自分のために我慢していきていることになります。最悪の場合、仕事で心を病めてしまっては元も子もありません。
著者のように、これ程までに自分の生き方について考えている時は、間違いなく今の生き方に納得できていない時です。
一度きりしかない人生なので、「今したいこと」を選んでみるのもアリです。選んで「なんだか違う」と思ったらまた方向性を変えればいい!生き方なんて人それぞれです。
書籍情報
【書籍名】会社を辞めて生き方を変えることにした:惰性で生きてきた僕が、一度きりの人生の生き方を変えるまでの話
【著者名】すずひら
【出版日】2024/1/21
【読んで良かったレベル】★★★★★
【ジャンル】生き方
終わりに
人生、なんかおかしいな、と思った時から方向転換してもなんとかなる!自分の人生に納得して生きることが大切ですね!
以上、おさらでした〜!
コメント